BeReal(ビーリアル)は「ありのままをシェアする」ことを目的にしたSNSとして注目されています。その中でユーザーがよく気になるのが「ギャラリー」という概念です。
InstagramやFacebookのような常時公開アルバムをイメージすると少し違います。
ここでいうBeRealのギャラリーは、主に自分自身の投稿履歴を確認できる機能で、公式には「Memories(思い出)」という名前で提供されています。
この記事では、BeRealのギャラリー(Memories)の特徴、使い方、メリット、そして他SNSとの違いについて詳しく解説していきます。
ギャラリー(Memories)の基本的な役割
BeRealのギャラリー機能は、自分が過去に投稿したBeRealを一覧で見返せる「アルバム」のような場所です。通常、BeRealの投稿は24時間以内に公開され、その後はタイムラインからは消えてしまいます。しかし消えたからといって完全に失われるわけではなく、自分のアカウント内には履歴として保存され、Memoriesから確認することができます。
この仕組みによって、ユーザーはその日の出来事を「日記」のように記録し、あとから振り返ることが可能になります。たとえば旅行や友達とのイベント、日常のちょっとした瞬間も後日まとめて確認できるのです。さらに、投稿時のリアクションや友人からのコメントも一緒に保存されるため、その時の雰囲気や人間関係まで含めて再体験することができます。
加えて、Memoriesは月単位・年単位でスクロールして眺めることもできるため、長期間利用するほど「自分だけのライフログ」としての価値が増していきます。カレンダーのように空白の日が残る仕組みは、自分がどのくらいの頻度で投稿しているかを可視化し、記録の習慣化を後押しします。
例えば、毎日きちんと投稿していればカレンダーが埋まっていく達成感を得られますし、逆に空白が多いと「最近サボっているな」と気づける自己管理ツールとしての役割も果たします。つまり、ギャラリーは単なる写真の一覧ではなく、「日々の行動を振り返り、次の行動に繋げる」きっかけにもなるのです。
ギャラリーの見方と操作方法
BeRealのギャラリー(Memories)にアクセスする方法はシンプルですが、実際にはいくつかの細かい工夫や使い方のコツがあります。基本操作を理解するだけでなく、アプリをより便利に活用するために知っておきたいポイントも増やして説明します。
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プロフィール画面を開く
アプリ下部の自分のアイコンをタップするとプロフィールに移動します。このとき、最新の投稿や過去の統計情報も確認できるため、ギャラリーにアクセスする前に自分の利用状況を把握することができます。 -
「思い出(Memories)」にアクセス
プロフィール画面から、カレンダーのように日ごとに投稿履歴が表示されます。投稿をしていない日には空白があり、投稿した日はサムネイルとして写真が並びます。カレンダー表示は月ごとにスクロール可能で、数か月前や数年前の記録まで一気に遡れるため、長期的なライフログとして非常に便利です。また、特定の日付をタップすると、その日の全ての投稿内容やリアクションがまとまって表示され、時間の流れとともに自分の生活を俯瞰できます。 -
個別に拡大表示
サムネイルをタップするとその日のBeRealを大きく表示でき、どの友達がリアクションしてくれたかも確認できます。さらに、拡大表示画面では友人からのコメントも時系列で並ぶため、その時に交わされたやり取りを再体験できます。気に入った投稿を長押しすれば端末に保存することもでき、SNS外にバックアップしておくことも可能です。 -
削除や非表示も可能
過去の投稿を残したくない場合は、個別に削除することもできます。ただし、一度削除すると復元はできない点に注意が必要です。削除の代わりに非表示設定を使えば、自分以外には見えないようにして残すこともできるため、完全に消すかどうか迷うときに有効です。また、複数の投稿を一括管理できるオプションもあるので、整理したいときにまとめて操作すると効率的です。
このように、基本操作は単純ですが、詳細機能を理解するとギャラリーを「単なる記録」から「使いやすいアーカイブ」に変えることができます。特に旅行やイベントの記録を整理したい人にとっては、カレンダー形式の一覧性やリアクション確認機能が大きな価値を持つでしょう。
ギャラリーと公開範囲の関係
BeRealでは投稿時に「友達のみ」や「Discovery(世界に公開)」を選べますが、この選択は公開範囲に関するものであり、ギャラリーには影響しません。たとえ「友達のみ」で限定的に公開した投稿でも、自分のMemoriesには必ず残ります。逆に、友達や世界公開を選んでいた場合も、他人のギャラリーを覗くことはできません。ギャラリーは自分専用の非公開アルバムであるというのが大きな特徴です。
さらに詳しく言えば、ギャラリーは投稿時の公開範囲設定とは独立した保存機能であり、あくまでも本人のライブラリとして機能します。たとえば友達のみに限定公開した写真であっても、将来的に本人が見返したときにはしっかりと残っているため「記録」としての信頼性が高いのです。また、公開範囲を選んだ時点で他人が閲覧できるのはその瞬間の投稿のみであり、過去のギャラリーを丸ごと他人が閲覧することはできません。つまり、BeRealにおける公開範囲設定は「その瞬間誰に見せるか」を決めるものであり、ギャラリーは「自分だけの保存領域」として動作するわけです。
また、ギャラリーを共有したい場合はスクリーンショットや端末保存を経由して別のSNSに載せる必要があります。これは、BeRealが意図的に「過去の一覧を公開アルバムにしない」仕組みをとっているからであり、ユーザーのプライバシーを守るうえで大きな役割を果たしています。このように、ギャラリーと公開範囲は似ているようで全く異なる機能である点を理解すると、安心してBeRealを利用できるでしょう。
ギャラリーと他SNSの違い
他のSNSと比較すると、BeRealのギャラリーにはいくつかユニークな違いがあります。一般的なSNSは「共有」と「公開」が前提ですが、BeRealは「保存」と「自己記録」を重視しているため、その設計思想に大きな違いが見られます。
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Instagramのプロフィール=常時公開型アルバム
Instagramは投稿した写真や動画がプロフィールに並び、他人がいつでも閲覧できます。いわば「見せるためのアルバム」です。さらに、ストーリーズやリールといったコンテンツもアーカイブ化され、フォロワーとのコミュニケーションに特化しています。そのため「どのように見られるか」が重要になります。 -
BeRealのギャラリー=自分専用の思い出帳
BeRealのギャラリーは他人が常時見られる場所ではなく、自分の過去の記録を残すためのものです。SNSというより「デジタル日記」に近い位置づけであり、日常を自分の目線で蓄積することが目的です。自分自身が後で見返すための設計なので、外部評価よりも「その瞬間をどう残したか」が大切になります。 -
編集不可の記録
InstagramやTwitterでは過去の投稿を編集することも可能ですが、BeRealは投稿の修正ができません。これは「その瞬間をありのまま残す」というコンセプトに直結しています。加えて、TikTokやSnapchatではフィルターや加工が一般的ですが、BeRealではそれらが最小限に抑えられているため、リアルさと一貫性が強調されます。 -
公開性とプライベート性のバランス
Facebookは友達やコミュニティに広くシェアする設計ですが、BeRealはあくまで自分と限られた友達との間での共有にとどまります。ギャラリー自体は完全に非公開なので、心理的にも「安心して使える自分専用の保管庫」となっています。これは特にプライバシーを重視するユーザーにとって大きな魅力です。
このように、他SNSとの違いを踏まえるとBeRealのギャラリーは「公開よりも記録を重視する」という点で独自性が際立っています。利用者は人目を気にせず自然体で投稿でき、それが後々貴重な思い出として積み重なっていくのです。
ギャラリーを活用するメリット
BeRealのギャラリーを利用するメリットは大きく分けて3つあります。これらは単純な利便性にとどまらず、ユーザーの生活習慣や心理的な安心感にまで影響を与える要素です。さらに視点を広げると、学習効果や自己表現の補強といった副次的な価値も見えてきます。
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日常の可視化
投稿していない日には空欄が残るため、自分の生活リズムや投稿習慣がひと目で分かります。これは「習慣化」の視点でも面白い機能です。毎日投稿を続けていればカレンダーが埋まっていく達成感を得られ、逆に空白が多ければ「最近忙しくて投稿できていない」と気づける自己チェック機能としても活用できます。結果として、日々の時間管理やライフスタイル改善に役立つきっかけとなります。 -
思い出の振り返り
旅行やイベントなど、過去にどんな瞬間を切り取ってきたかを振り返ることができます。特に長く使えば使うほど、自分だけの「時系列アルバム」として価値が高まります。さらに、ギャラリーを見返すことで「この時期にどんな人と交流していたか」「どのような環境にいたか」を思い出せるため、単なる写真以上の記録として機能します。教育的な観点でいえば、日々の積み重ねを俯瞰する習慣が「自己分析」や「成長の見える化」にもつながります。 -
プライベート性の高さ
他人に常に公開されるわけではないため、気軽に「自分のための投稿」ができます。人目を気にせず、その時の素直な瞬間を記録できるのは大きな安心感です。心理的な負担が軽減されるため、より自然な自分を残せるのが特徴です。また、この「安心感」があるからこそ長期的に使い続けやすくなり、結果としてギャラリーは時間が経つほど大切な資産へと育っていきます。 -
追加的なメリット
以上の三つに加え、ギャラリーを外部SNSにシェアすることで「思い出の再利用」が可能になる点も注目できます。特に年末や節目に過去を振り返ってまとめ投稿することで、自分の活動を他者と共有しやすくなります。また、デジタル日記として保存しておくことで、将来アルバムや動画作品を作る際の素材としても活用できるでしょう。
ギャラリーの注意点
便利なギャラリーですが、いくつか注意点も存在します。使い方を誤解すると期待通りに活用できなかったり、思い出を失ってしまうリスクもあるため、以下をしっかり押さえておくことが大切です。
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ストレージに影響する場合がある
写真はBeRealのサーバーに保存されますが、端末にキャッシュとして残ることもあります。スマホの容量に余裕がない人は注意が必要です。特に長期間使うとキャッシュが蓄積され、動作が重くなることもあるため、定期的にアプリのキャッシュを整理する習慣が有効です。また、端末のバックアップ設定によってはクラウドストレージを圧迫するケースもあるため、保存先を確認しておくと安心です。 -
削除は慎重に
一度削除したMemoriesの投稿は復元できません。大切な思い出は残しておいたほうがよいでしょう。特に旅行やイベントなど、その時にしか撮れない写真を消してしまうと二度と取り戻せません。どうしても削除に迷う場合は、一旦非公開や端末保存を選んで様子を見るのがおすすめです。さらに、削除前にバックアップを取っておけば後悔を防げます。 -
シェア範囲と誤解しやすい
「ギャラリー」と聞くと、他人にも公開されているように誤解されがちですが、実際には完全に自分用です。この点は初めて使う人が混乱しやすい部分です。ギャラリーは自分専用の非公開エリアであることを理解すれば、安心して利用できます。誤解して「過去の投稿をすべて友達に見られてしまうのでは」と不安になる必要はありません。必要に応じて外部SNSにシェアする場合のみ、他人が見られる仕組みになっています。 -
動作環境に左右される可能性
アプリのバージョンやOSの状態によっては、ギャラリーの表示に不具合が生じる場合があります。たとえば最新の更新を適用していないと過去の投稿が正しく表示されないこともあるため、定期的にアップデートを行うことが推奨されます。加えて、インターネット接続が不安定だとギャラリーが読み込めない場合もあるので、安定した通信環境で利用するのが望ましいです。
まとめ
BeReal(ビーリアル)のギャラリー(Memories)は、自分がこれまで投稿してきた写真を一覧で確認できるプライベートなアルバム機能です。Instagramのように常に人に見せるためではなく、自分自身が「ありのままの日常を記録する」ために設計されています。タイムラインから消えた投稿もギャラリーに残るため、長期間使うほど「自分だけの時系列アルバム」としての価値が増していきます。
人目を気にせず、シンプルに日常を残したい人にとって、BeRealのギャラリーは非常に便利な機能といえるでしょう。